母貝のもつ美しさを紹介します。
パールの母貝のことを「マザーオブパール」といいます。
産み落とされたパールはもちろんのこと、七色に輝くマザーオブパールの真珠層もまた、古代より世界中の人々を魅了してきました。
各地でさまざまな工芸品が作られています。
マザーオブパールの工芸品の豊富さは、貝ボタン、ビーズ、カメオなど枚挙にいとまがありません。
母貝工芸品で特筆すべきものは、やはり日本の伝統工芸である、螺鈿細工でしょう。
螺鈿細工は、母貝の真珠質の部分を薄く磨き、さまざまな形に切り出したものを、彫刻したものの上に貼り込んで作られます。
貝のうえにさらに彫刻をほどこしたものもあります。
漆塗りの器や箱の表面に貼り込んだ豪華な螺鈿漆器は、世界的にも人気の高い工芸品です。
貝の上から、さらに漆を塗り重ね、墨で研ぎ出し、美しいツヤが出るまで丹念に磨いて作られていきます。
その繊細で高度な細工技術は、自然に寄り添い、手先の器用さを誇る日本人特有の感性が表現されているといえるでしょう。
パワーストーンの世界では、マザーオブパールは、「女神の慈愛の象徴」とされています。
貝にもぐりこんだ「異物」である核をやわらかく受け止め、美しい分泌物で幾重にも包み込み、虹色の光沢を生み出すマザーオブパールのやさしさは、持ち主にいたわりとやさしみの心をもたらし、円滑な人間関係をはぐくむ手助けをしてくれるといわれています。
ストレスによる不眠や体調不良にも効果があると信じられ、寝室に置くお守りとしても人気があります。